扶養内の主婦ブロガーが開業届!個人事業主になるメリット・デメリットは?
私は扶養内パート主婦ですが、この度「開業届」を出して個人事業主になりました。
「自分が開業なんて早すぎでは?」と思っていましたが・・・
- 主婦にも開業届をだすメリットあり
- 確定申告は意外となんとかなりそう
- 開業届は無料で簡単に提出できる
上記のことが分かり、開業することを決めました。
ただし、人によっては開業のメリットよりデメリットの方が大きいこともあるので注意…!
本記事では、実際に開業届を出した私が「主婦が開業届を出すメリットと注意点」についてご紹介します。
- 無料アプリ「起業時代」
- 会計ソフトで有名なfreeeが運営
- 開業までに必要な段取りがわかる
- 開業に向けたタスク進捗管理ができる
開業届とは?
開業届は、正式には「個人事業の開業・廃業等届書」と言います。
個人が「こんな内容の事業をこの場所で始めます!」と税務署に知らせるための書類です。
開業届は「事業開始から1ヵ月以内に提出しなければならない(所得税法)」と定められています。
しかし、開業届を出さなくても特に罰則はありません。
罰則がないので、みなさん「自分の好きなタイミングで開業届を提出している」というのが実態ですね。
多くの方は・・・
- 青色申告で節税したい!
- 個人事業主名で口座を作りたい!
- 子供を保育園に預けたい!
- 自分のけじめとして出したい!
このような「開業届によるメリット」を目的に開業届を提出します。
具体的な開業届の作成手順はこちら↓↓
主婦が開業届を出す「メリット」
主婦が開業届を出すメリットは5点です。
- 青色申告で節税できる
※事業所得として認められる場合 - 個人事業主として口座開設できる
- 保育園に入りやすくなる
※自治体によります - 法人割引がつかえる
- モチベーションがあがる
主婦が開業届を出すとメリットがたくさん!!!
①青色申告で節税できる
開業届とともに「所得税の青色申告承認申請書」を提出すると、確定申告で節税効果の高い「青色申告」を選べます。
- 毎年3月に行う所得税申告の手続き
- 前年(1~12月)の収入を税務署に申告し、その申告額に見合った税を支払う
- 申告方法の違いで「白色申告」と「青色申告」がある
参考:所得税の確定申告/国税庁
「青色申告」は複式簿記という複雑な記帳が必要となるので、申告作業の負担が大きいです。
しかし、簡易的な「白色申告」と比べて節税効果が抜群に高い!
- 所得税の特別控除額が65万円
(白色申告なら0円) - 赤字を3年間繰越できる
(白色申告なら繰越できない)
上記2点以外にも、家族への給与を経費算入できる等さまざまなメリットがあります。
ただし、青色申告のためには「事業所得」である必要があります。
事業所得とは、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業を営んでいる人のその事業から生ずる所得をいいます。
No.1350 事業所得の課税のしくみ(事業所得)|国税庁
事業というのは・・・
「事業として」とは、対価を得て行われる資産の譲渡等を繰り返し、継続、かつ、独立して行うことをいいます。
No.6109 事業者が事業として行うものとは│国税庁
「事業所得」と「雑収入」には明確な数字による線引きがないため、判断が非常に難しいです。
開業届を提出していたとしても、税務調査等のときに「事業所得の対象でない(雑収入である)」と判断されると本来払うべき税金+追徴課税となってしまうのでご注意ください。
②個人事業主として口座開設できる
開業届を出すことにより、「個人事業主」として口座を開設することができます。
金融機関によって、「屋号+本名」や「屋号のみ」の口座開設が可能です。
開業届を出した私の一番の目的は、ゆうちょ銀行で事業用口座を開設することでした!
事業用の口座を開設するメリットは?
- 確定申告のための帳簿作成が簡単になる
- 副業の収支を一括で管理できる
確定申告を予定している場合、事業用口座を作成しておくことで管理がとっても楽に。
たとえ確定申告しない場合でも、通帳を見るだけで収支が一目でわかるので、自身の事業を客観的に判断できます。
「まだ収入がない…」という方でも、後々の帳簿作業で困らないように早めに作っておきましょう。
個人事業主ならゆうちょ銀行で2つ目の口座開設が可能
ゆうちょ銀行がブログ専用口座にオススメと言われても、すでに我が家のメインバンクなんだよなぁ…
私のような転勤族含め、ゆうちょ銀行をメインバンクにしている方は多いのではないでしょうか?
通常、マネーロンダリング対策等の関係から「1つの銀行で1人1口座のみ」です。
そのため、ゆうちょ銀行を副業用の口座にしたい場合、プライベートの支払い関係をすべて他行に変えなくてはいけません。
しかし、屋号をつけた個人事業主であれば「1つの銀行で1人2口座(事業用、プライベート用)」作ることができます!
ゆうちょ銀行の場合、2つ目の口座を事業用として作成可能でした。
【事業用の総合口座】
名前:個人名(本名)
住所:自宅住所最後に「屋号」追加
他の金融機関については、それぞれご確認ください。
審査期間が長いので、余裕をもって手続きに行きましょう…!
③保育園に入りやすくなる
子育て中の主婦の場合、開業届を出すことで子供を保育園に入園させることができます。
開業届を出せば、例え収入が0円でも立派な個人事業主。
開業届の写しが「就業をしていること」の証明になります。
子供を保育園に預けることで、在宅ワークの時間もしっかり確保することができます♪
地域によっては、継続の手続きで確定申告書のコピー等による収入の証明が必要なことも。
開業時は収入0円であってもいいですが、その後1年間「収入0円」では就業の実態がないと判断される可能性がありますのでご注意ください。
④法人割引がつかえる
個人事業主になると、ネットショップによっては法人割引を使えます。
- Amazonビジネス
- Dell
(パソコン・周辺機器)
私の場合は、法人割引を使ってDell(デル)のモニターを購入しました。
2画面のデュアルディスプレイになったことでとっても快適に!
33,219円の商品が法人割で15%OFF!
ノートパソコンなども是非要チェックです。
⑤モチベーションがあがる
開業届を出すと、もう立派な個人事業主。
「お仕事は?」と聞かれたら、フリーランスや自営業と答えてOKなんです。
単純にモチベーションが上がる…!
私自身、もともと趣味で始めたようなブログ。
しかし、今回開業届を出したことによって「仕事として頑張るぞ!」という気持ちのけじめに。
また、夫からも「ブログ時間=仕事」と認められる良いきっかけになりました。
主婦が開業届をだす「デメリット」
ここまで主婦が開業届を出すメリットをたくさんご紹介しました。
しかし、主婦が開業届を出すデメリットもあります。
①社会保険の扶養を外れる可能性あり
開業届を出した場合、その事業の収益に関係なく「夫の健康保険の扶養から外れる」可能性があります。
一般的に夫の社会保険の扶養に入る基準は、「妻の年間見込み収入が130万円未満」です。
しかし、その年収の判断は夫の勤める会社の各健康保険組合によって変わります。
- 例①:
個人事業主になったら所得・収入関係なく扶養NG - 例②:
収益130万円未満なら扶養OK - 例③:
経費-収益=130万円未満ならOK
もし扶養NGと判断されると、国民健康保険と国民年金に自ら加入しなくてはいけません。
その場合、収入に応じて社会保険料を負担することに。
少なくとも年間20万円以上はかかります…!
現在、夫の社会保険の扶養に入っている方は、必ず開業届を出す前に夫の健康保険組合の規定を確認しておきましょう。
扶養認定の際の経費の判断基準についても確認必須です!
多くの健康保険組合では「税制上での経費」と「社会保険上での経費」が違います。
例えば、私の夫の健康保険組合の場合だと、「総収入金額から必要最小限の直接的必要経費を差し引いた額」という決まりになっていました。
ハンドメイド作家さんだと材料費等はOKとなりますが、私のようなブロガー・ライターの場合は経費として含められるものはほぼゼロです。
130万円超えそうなら経費で調整すればいっか…!なんてことができないので気を付けましょう。
②失業手当がもらえない
開業届を出すと、失業保険の基本手当(通称:失業手当)の対象外となります。
開業しているということは、失業手当の受給条件である「失業の状態」に当てはまらないからです。
たとえ事業収益は0円だったならOKだったという話もありますが、開業届を提出している時点で不正受給となってしまうこともあるので要確認です。
そのため、失業手当の受給予定がある場合は開業届の提出を慎重に考えましょう。
雇用保険に加入していない方(専業主婦・週20時間未満のパート主婦等)は、特に気にする必要ありません。
③税金控除のためには青色申告が必須
特別控除65万円を受けるためには、毎年3月に「青色申告」での確定申告をしなくてはいけません。
開業届の提出を悩んでいる方の多くは、この「確定申告」が不安なのでは…?
私自身、「青色申告による確定申告ができるのか」が一番のハードルと考えていました。
ただ申告方法について調べてみたところ、確定申告のハードルは意外と低い!
私が調べた中での、【確定申告の対応策】を紹介します。
- 65万円特別控除を目指す
→クラウド会計サービスを利用 - 特別控除を諦める
→所得に応じて「白色申告」or「確定申告しない」
開業届を提出=絶対「青色申告」という訳ではありません!
自分のできる範囲で大丈夫なんです。
クラウド会計サービスを利用する
クラウド会計サービスを利用すれば、複式簿記の知識がない方でも青色申告の帳簿作成が簡単にできます。
クラウド会計サービスの利用料は意外にお手頃。
しかも、下記サービスすべて無料のお試し期間があります。
- やよいの青色申告オンライン
年額11,330円(税込)
1年間無料お試し - マネーフォワード
年額11,880円(税込)
1ヶ月無料お試し - freee
年額12,936円(税込)
無料お試し
私はコスパ重視で「やよい」!
ただ、簿記知識ゼロの方には「freee」が使いやすいと評判です。
所得に応じて「白色申告」or「確定申告しない」でもOK!
やっぱり青色申告は無理…!
実際に「青色申告」で確定申告しようと挑戦しても無理だった…
そんな事態もあるかもしれません。
その場合は特別控除をあきらめ、所得に応じて「白色申告」もしくは「確定申告しない」という選択肢を選びましょう。
基本的には、収入なしや赤字でも「確定申告するべき」です。
しかし、所得税を納める必要のない所得の場合は「確定申告なし」でも罰則がありません。
- 給与年収0~55万円以下:
事業所得(売上-経費)=48万円以上 - 給与収入55万~103万円未満:
給与の課税所得(年収-55万円)+ 事業所得(売上-経費)=48万円以上 - 給与収入103万円以上:
事業所得(売上-経費)=20万円以上
- その他控除等は除外した場合の目安
所得税を納める必要があるのに確定申告をしないと、それは脱税です。
もし、上記の確定申告が必要な所得を超えている場合は、必ず「白色申告」でもよいので確定申告をしましょう。
- 「確定申告が必要なのに申告してなかった」となると、無申告加算税も課せられます。
参考 確定申告を忘れたとき/国税庁
- 所得税は非課税でも、住民税の課税対象となる場合があります。
確定申告をしない場合は、市区町村に住民税の申告をしなくてはいけません。
参考 市民税・県民税の申告について/横浜市
- 確定申告が不要の所得だったとしても、事業者として帳簿をつけて保存しておく義務はあります。
「青色申告じゃなくてもOK」だと思うと、安心して開業届を提出できました。
主婦が開業届を提出するときの注意点
デメリットで紹介した点と重なりますが、主婦が開業届を出す前に注意する点は2つです。
- 夫の勤め先の健康保険の扶養規定
収入関係なく、個人事業主=扶養外となる可能性あり - 失業手当を受給する予定がないか
個人事業主は失業手当を受給できない
上記2点を必ず確認してから、開業届を提出するようにしましょう。
個人事業で大きな収入が見込めない場合、節税金額よりも健康保険料や失業手当の金額の方が大きくなって損する可能性が高いです。
青色申告のためには「事業所得」である必要があります。
「事業所得」と「雑収入」には明確な数字による線引きがないため、判断が非常に難しいです。
開業届を提出していたとしても、税務調査等のときに「事業所得の対象でない(雑収入である)」と判断されると「本来払うべき税金+延滞税」となってしまうのでご注意ください。
主婦が個人事業主になるには?
実際に主婦が個人事業主になるためには、税務署に開業届を提出する必要があります。
【簡単・無料】開業届の作成方法
開業届の様式は、国税庁のホームページでダウンロードできます。
また、お住まいの地域管轄の税務署で申請書をもらうことも可能です。
でも、一番お手軽でオススメの方法は『開業freee』の開業届作成サービスです。
- クラウド会計ソフトを提供する『freee』のサービスのひとつ
- いくつかの質問に答えていくだけで開業書類が完成
- スマホからでも作成できる
- 利用料は完全無料
- 公式サイト:https://www.freee.co.jp/opening/
私もこの開業freeeのサービスを使って、開業に必要な「開業届」と「青色申告承認申請書」を簡単に作成できました。
具体的な開業届作成手順はこちら↓↓
マイナンバーカードと読み取り対応スマホがあれば、自宅にいながら電子申請で手続きを完了できます。
\ 簡単10分!開業freee /
主婦でも開業届で立派な個人事業主に!
主婦でも開業届を出すことで、個人事業主になれます。
人によっては開業届によるデメリットもありますが、基本的にはメリットの方が大きいです。
今後「在宅ワークを頑張るぞ!」という意気込みのある方は、早めに開業届の提出を検討しましょう♪
- 無料アプリ「起業時代」
- 会計ソフトで有名なfreeeが運営
- 開業までに必要な段取りがわかる
- 開業に向けたタスク進捗管理ができる
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