【2024年】103万と130万どっちが得?パート妻が少し超えた場合はいくら払うの?
パート年収は103万円と130万円のどっちに調整したほうがお得…?
この年収を超えたらどうなるの?
扶養内で働く主婦に立ちはだかる、年収の壁。
年収の壁はいくつもあって難しく、「よく知らないけど、103万円を超えると損なんでしょ…?」となんとなくの知識で年収調整しているパート主婦さんも多いのでは?
- パート年収103万円と130万円どっちがお得?
- 収入の壁を少し超えた場合に支払う金額は?
注意するべきは、「夫の勤め先の家族手当の支給要件」と「社会保険の壁」です…!
本記事では、それぞれのパート年収のメリットと手取り額シミュレーションをもとに、得するパート給与についてわかりやすく解説します。
▼働き損しない年収ゾーンだけ確認したい方はこちら
【結論】パート主婦は103万と130万どっちがお得?
パート主婦は年収103万円と130万円のどっちがお得なのか、先に結論です。
多くの主婦は「年収103万円の壁」にこだわる必要はない
103万円を超えると、妻に所得税が課税されます。
ただし、働き損となってしまうほど大きな支払額ではありません。
夫の勤め先の家族手当の支給条件が「妻の年収103万円以下」の場合だけ注意
家族手当の支給額によって、年収103万円以下の方がお得な場合もあります。
しかし、実はいま本当に怖いのは「103万の壁」よりも「106万の壁」!
2022年10月からパートの社会保険適用範囲が拡大され、130万円未満でも扶養を抜けなくてはいけない方が増えています。
パート先の社会保険に入りたくない方に向けて、こちらの記事で詳しく紹介しています。
▼パート主婦の106万円の壁について
103万円の壁にこだわる人は損をするかも
年収103万円を超えると所得税が課税されることから、年収103万円の壁を意識しているパート主婦は多いです。
しかし、この所得税だけを理由に103万円の壁にこだわる人は損する可能性が高いです。
というのも、所得税は「年収103万円を超えた所得分」に対してのみの課税です。
- 年収103万円:所得税 0円
- 年収104万円:所得税 年500円
年収103万円を少し超えたからといって、所得税で働き損にはなりません。
働くチャンスがあれば、積極的に103万円の壁にこだわらずに収入を増やしていきましょう…!
ちなみに、年収100万円を超えると「住民税」が発生します。
- 90万円台から課税される自治体もあります
住民税も大きな働き損となるような負担額ではないですが、「すこしでも給与から税金が引かれるのが嫌だ!」という方は注意しましょう。
家族手当の支給要件によっては103万がお得
パート主婦全員が関係する税金負担の面からみると、年収103万円にこだわるメリットは少ないです。
ただし、夫の勤め先の家族手当(配偶者手当)の支給要件が「妻の年収103万円以下」であれば、年収103万円以下に抑えて家族手当をもらった方がお得な場合もあります。
家族手当の場合は、支給要件をわずかに超えただけでも支給NGとなることが多いです。
あらかじめ、しっかり夫の会社の就業規則等で確認しておきましょう。
実際に私はパート1年目に家族手当で失敗して働き損した経験があります…
これから、年収103万円以下と年収130万円未満に調整した場合のメリットと想定手取り額について紹介していきます。
パート主婦が103万円以下で働く場合
パート主婦が年収103万円以下で働く場合のメリットはこちら。
- 所得税がかからない
- (夫の勤め先によっては)家族手当・配偶者手当がもらえる
メリット:所得税がかからない
1~12月の1年間のパート収入が年収103万円以下であれば、パート収入に対して所得税がかかりません。
参考:所得税のしくみ(国税庁)
「所得税を支払いたくない!」という方は、給与年収103万円以内に収めましょう
メリット:家族手当がもらえる(夫の勤め先による)
夫の勤め先によっては、家族手当(配偶者手当)が支給されます。
支給要件は各企業で違いますが、全国的に「配偶者の年収103万円以下」を基準とするところが多いようです。
家族手当は月1~2万円のところが多く、支給対象外となると一気に年間12~24万円のマイナスとなるので注意…!
年収103万を少し超えた場合はいくら払う?
妻のパート年収が103万円を少し超えた場合のシミュレーションです。
年収103万円 | 年収104万円 | |
---|---|---|
住民税 (東京都) | 5,000円 | 5,000円 |
所得税 | 0円 | 500円 |
社会保険料 | 0円 (夫の扶養内) | 0円 (夫の扶養内) |
手取り額 | 1,025,000円 | 1,034,500円 |
所得税は「年収103万円を超えた収入額にのみ課税」される仕組みです。
そのため、年収103万円を少しこえた場合(年収104万円)でも、支払う所得税額は年500円程度とわずかです。
パート主婦が130万円未満で働く場合
パート主婦が年収130万円未満で働く場合のメリットはこちら。
- 手取り額が増える
- 応募できる求人の幅が広がる
年収130万円未満に調整する理由は、130万円の壁=社会保険加入の壁です。
この年収130万円の壁を少しでも超えると、夫の社会保険の扶養外となって自分で社会保険料を負担することになり、手取り額が大きく減ります。
そのため、多くの主婦が「年収130万円」にこだわって年収調整します…!
ただし、一部のパート主婦は106万円の壁=社会保険加入の壁によって、年収106万円(月額賃金8.8万円以上)でパート先の社会保険への加入しなくてはいけない場合もあります。
しかも、2024年10月から106万円の壁の対象者が拡大されますのでご注意ください。
メリット:手取り額が増える
「年収130万円未満」で年収調整をすると、「年収103万円以下」のときよりも税金の支払いは増えますが、手取り額は上がります。
手取り額シミュレーション
年収103万円 | 年収129万円 | |
---|---|---|
社会保険料 | 0円 (夫の扶養内) | 0円 (夫の扶養内) |
住民税 (東京都) | 5千円 | 約3.6万円 |
所得税 | 0円 | 約1.3万円 |
手取り額 | 約102.5万円 | 約124万円 |
働く時間は増えますが、家計全体での収入額が増えます…!
メリット:応募できる求人の幅が広がる
「年収103万円以内」よりも、「年収130万円未満」を条件にお仕事探しをした方が、応募できる求人の幅が広がります。
年収103万円以内に調整しようとすると、時給にもよりますが週5日の仕事への応募が難しいです。
年収103万円の壁にこだわらずに働くことで、より自分のやりたい仕事が見つかるチャンス♪
年収130万を少し超えた場合はいくら払う?
妻のパート年収が130万円を少し超えた場合のシミュレーションです。
年収129万円 | 年収130万円 | |
---|---|---|
社会保険 | 夫の扶養内 | 扶養外 ※国保・国民年金 |
社会保険料 | 0円 | 約28万円 |
住民税 (東京都) | 約3.6万円 | 5,000円 |
所得税 | 約1.3万円 | 0円 |
手取り額 | 約124万円 | 約102万円 |
社会保険料によってかなり手取り額が減る…!
年収130万円を少し超えて扶養外となると、一気に社会保険料で何十万も支払うことに。
パート先の社会保険に加入すると、将来もらえる年金額が増えたり、傷病手当金の対象になったりなどのメリットもあります。
ただし、「年収130万円を少しだけ超える」というのが最も働き損になりやすいので十分にご注意ください。
「年収130万の壁」は、実際の年収ではなく今後1年間の見込み年収(現在の月収から計算)によって判断されます。
※交通費・賞与・残業代・手当すべて含む
判断基準は、それぞれの健康保険組合によって違います。
(以下、例)
- 1ヶ月でも月収108,333円を超えたらNG
- 直近3ヶ月の平均月収が108,333円を超えたらNG
- 2ヶ月連続で月収108,333円を超えたらNG
- 3ヶ月連続で月収108,333円を超えたNG
基本的には、「月収108,333円(年収130万円÷12ヶ月)を恒常的に超えそう」と判断されると扶養を外されます。
たとえ1年間の年収が130万円をこえない場合でも、月収によっては扶養外となるので注意です…!
2024年10月から「106万円の壁」の対象拡大!
2022年10月から新たに「106万円の壁」が始まっています。
106万円の壁=社会保険加入の壁です。
この社会保険加入対象者が2024年10月からさらに拡大予定なのでご注意ください。
以下の条件5つすべて当てはまる場合は、「130万円の壁」ではなく「106万円の壁」の対象です。
- 勤務先の従業員101人以上
※2024年10月から51人以上 - 週の所定労働時間が20時間以上
- 月額賃金が8.8万円以上
(賞与・残業代・通勤手当含まず) - 勤務期間2ヶ月超(見込み含む)
- 学生以外
パート先の社会保険に加入すると、保険料の分だけ手取り額は減りますが、以下2つのメリットもあります。
- 将来もらえる年金額が増える
- 傷病手当金・出産手当金の対象になる
103万円と130万円のお得の判断ポイント
パート主婦がお得に働きたい場合、「家族手当の支給要件」と「社会保険の壁」の2つをみて、総合的に判断しましょう。
本記事のまとめ
- 「103万円の壁(所得税の壁)」を超えても、所得税の家計に与える影響は少ない
- 夫の勤め先の家族手当の支給条件が「妻の年収103万円以下」の場合、年収103万円以内に抑えた方がお得なこともあり
- 「106万円・130万円の壁(社会保険の壁)」を少しだけ超えると、手取り額はおおきく減る
- 「106万円の壁」と「130万円の壁」のどちらの対象となるかは、パート先の従業員数や雇用条件によって違うので要確認
パートの損しない働き方についてさらに知りたい方はこちら↓↓
パートで働くのであれば、扶養やお金の知識を身につけておきましょう♪
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